理系頭巾の知見

なんちゃって理系の頭巾が知ったことや考えたことをまとめているブログです。

理系頭巾の知見

【考察】VTuberはYouTuberを超え得るか?

はじめに

f:id:gqp:20180103140803p:plain

ハッピーニューイヤー!! 頭巾でーす!

新年がどんな年になるのかって話題、やっぱりこの時期は盛り上がりますよね!

色々言われている中で僕の目を引いたのは

「2018年はVTuberの台頭でVR元年になる!!」

というもの。

いや〜確かに2017年の暮からVirtual YouTuber、つまりVTuberの勢いには目を見張るモノがありました。

Twitterでもかなり盛り上がっていましたし、遅れを取るまいと新VTuberの企画を進行している企業も少なくないのかもしれませんね。

でもちょっと待って下さい。

確かにVTuberには普通のYouTuberにない魅力があることは確かなんですけど、コンテンツとして限界があることも否めないと思うんですよ。

僕の予想では、VTuberは現状のままでは(一部の例外を除いて)確実に廃れていくと思います。

ってことで今回の記事では現在ネットを賑わせているVTuberの魅力について考えてみま〜す!

そもそもVTuberってなに??

考察を始める前にまずはVTuberについて一度確認をしておきましょう。

VTuberとは

「モーションキャプチャを用いて3Dモデルのキャラクターを動かし、既存のYouTuberの様にコンテンツを提供する動画投稿者」

です。

声を出している人(所謂「中の人」)の声はそのままに、動きを3Dモデルとして出力することでVTuberという存在が誕生しているわけですね。

生身の人間ではなく、あくまで3DモデルというVirtualな存在なので「VTuber」。

具体的なVTuberの例を紹介すると、(カッコ内の数字は2018/01/03時点のチャンネル登録者数です)

まずは現在VTuberの王の座に君臨している「キズナアイ」(121万人

f:id:gqp:20180103102826j:plain
A.I.Channel - YouTube

そしてキズナアイに次ぐ人気の「ミライアカリ」(29万人

f:id:gqp:20180103103008j:plain
Mirai Akari Project - YouTube

突然現れた個性派爆弾、「輝夜月(カグヤルナ)」(25万人

f:id:gqp:20180103101746j:plain
Kaguya Luna Official - YouTube

笑い声がイルカに似ている「シロ」(16万人

f:id:gqp:20180103102359j:plain
Siro Channel - YouTube

要素てんこ盛り「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」(14万人

f:id:gqp:20180103102055j:plain
けもみみおーこく国営放送 - YouTube

それぞれのVTuberには個性があり投稿している動画内容も様々ですが、主なものは「ゲーム実況」や「雑談」です。

それでは次にいよいよ本題、VTuberとYouTuberの魅力について比較・検討していきましょう!

VTuberとYouTuberの魅力の違いについて

ここでYouTuberとは、「VTuberとは異なり3Dモデルを使用せず動画投稿者自身の音声や容姿をコンテンツの一部として動画内で使用している動画投稿者」とします。

VTuberの魅力: 匿名性を取り入れたアニメの様な"とっつきやすさ"

VTuber、YouTuberに関わらず最も重要視されるのはその「キャラクター性」です。

そしてそのキャラクター性は主に物事に対する感情表現を通じて視聴者側に伝わります。

VTuberはその点において生身の人間を映していないことからYouTuberに劣るように思えますが、逆にそれが長所になるとも考えられるのです。

どういうことかというと、

"「実写系YouTuberに苦手意識をもつ層の受け皿」として機能する"

というわけですね。

日本のネット文化は2ch(現: 5ch)に代表される様に匿名性を重んじる傾向にあります。

実写系YouTuberはその容姿を全世界に公開して動画を投稿しているので、正にその逆を行く存在です。

僕も初めは何となく見るのに抵抗があったので分かるのですが、どうしてもYouTuberの存在を受け入れ難い人たちは今でも一定数存在するでしょう。

VTuberは声こそ実在の人物が発しているとはいえ、画面に移るのはあくまで仮想のキャラクターです。

まるでアニメを見ているような感覚でありながら実在の人物が画面越しにいる実感を得ることができる。

これは日本のアニメ文化に慣れ親しんだ人たちにとって、非常にとっつきやすいVTuberの特徴だと思います。

3Dモデルを介し「ブレ」を排除した感情表現

実写系YouTuberは自身で撮影・編集を行っている人が多いことが特徴ですね。

しかしいくらYouTuberとして広告収入を得ているとしても撮影や編集の「プロ」ではありません。

TV番組とは違い、画面に映る人の表情に"ブレ"があります。

つまり「こんな感じのテンションで大丈夫かな?」「今、いい感じで撮れた!」といった製作側の感情がYouTuberの表情に表れることが多々ある、ということですね。

楽しんでいる表情に見え隠れするそういった感情を知ってしまうと、僕はとても見ていて「いたたまれない」気持ちになります。

俗に言う「見ていて不安になる⋯⋯」ってやつですね。

一方でVTuberにはそういった感情のブレを覗かれる方法が「声」しかありません。

「目は口程に物を言う」という諺がありますが、VTuberはその点に関して非常に強いわけです。

また上に挙げたVTuberの声を担当している方は元々声を武器に活動されている「プロ」の方が殆ど。

実写にありがちな「ブレ」を排除し仮想のキャラクターを"立てる"点において、モーションキャプチャと声のプロを用いたVTuberは非の打ち所のないコンテンツだと思います。

YouTuberの魅力: 動画投稿内容の幅広さ

f:id:gqp:20180103134530p:plain

YouTuberの強みはなんといっても「生身の人間」を使えることにあります。

つまりお金と時間と常識や法律などが許す限りどんな動画も作成できるということ。

「YouTuberに出来ること∋VTuberに出来ること」

この大綱が変わることはないでしょう。

例えばYouTuberにできてVTuberにできない動画投稿といえば「料理」があります。

もしやろうとすると画面の大部分で3Dモデルが作業をして、ワイプで実写で料理をしている様子を映す感じになるんでしょうか。

そんなことをしたら「Virtual」という大前提が崩壊してしまいますね 笑

料理の様子も3Dモデルで再現する、ということは出来なくもないでしょうが果たして料理動画として成り立つのか⋯⋯。

また「ある場所に行って◯◯をする」、といった趣旨の動画も難しいですね。

そういった視聴者のいる現実世界に積極的に介入する類の動画を投稿できるため、YouTuberはVTuberに比べて投稿できる動画の幅が非常に広い。

VTuberの人気が加熱している今YouTuberとして動画を投稿するなら、これらの点を意識すべきでしょう。

VTuberがYouTuberを超えるためには

先述した様に「YouTuberに出来ること∋VTuberに出来ること」という大綱は今後変わることがないと思います。

しかしVTuberはYouTuberの下位互換でしかないのか、ということはありません。

VTuberの魅力で説明したように、VTuberにはYouTuberにはない長所があります。

ただ動画のネタに使用できることが限られているだけなんですよね。

なのでコンセプト次第ではVTuberがYouTuberを超えることはいくらでも可能だと思います。

Virtualであることを武器にどうすればYouTuberを超えることができるのか、考えてみます。

VTuberに求められるものとは

いくらVirtualといっても製作しているのは生身の人間です。

求められるものは通常のYouTuberと同じで、

「魅力的なキャラクター性」と「何かに長けていること」

だと考えられます。

「魅力的なキャラクター性」については殆どのVTuberがクリアしている条件ですね。

しかし一方で「何かに長けていること」、これが難しいと思います。

実写のYouTuberなら「行動力」を示すことができるのですが、VTuberにはそれができない。

一例として「ゲーム実況」を挙げてみましょう。

再生数が伸びるゲーム実況には「魅せるプレイング」、つまりプレイヤーの熟練度が欠かせません。

しかしVTuberの王に君臨している「キズナアイ」のゲーム実況動画は「ゲームをプレイしているキズナアイの可愛さ」以外を求められていないのが現状です。

中の人がゲームをあまり好んでいないのか、義務感でやっているようにすら感じられるんですね。

祖でありキングであるヒカキン氏も元々はボイスパーカッションという一芸を引っさげてYouTuberとなったわけですし、何らかの特技をもったVTuberは大成すると考えられます。

美少女の3Dモデルを動かし声を武器に動画を作成しても限界があるので、今後VTuberには何らかの「一芸」が求められるでしょう。

「輝夜月」というイレギュラー

f:id:gqp:20180103131718p:plain

「一芸のあるVTuberが求められる」ということを説明しましたが、既にその要求に応えているVTuberがいます。

それは⋯⋯そう。「輝夜月」です。

チャンネル開設からわずか3週間ほどで登録者数がミライアカリに次ぐ25万人

投稿した動画は現時点(2018/01/03)でたったの6本

しかし再生回数は100万再生超えが3本も。

はっきり言って他のVTuberが霞むレベルです。化物

輝夜月は他のVTuberに比べ動画投稿頻度が低い点も特徴ですが、なんといっても人気の理由はその強烈なキャラクターと喋り。

喋り」を一芸として確立している「輝夜月」は今後キズナアイや多くのYouTuberを越し得るポテンシャルをもっていると思います。

「一芸」のないVTuberの今後

今後多くのVTuberが新規参入していくなかで、特徴になる点が「3Dモデル」と「声」しかないVTuberの人気低下は必至です。

今までの人気YouTuberの遷移を考えると、今後はVTuberの動画内容に派手さが求められていくことも考えられます。

そこで輝夜月の様に頭抜けたコンテンツを作成できるかどうかが肝心ですね。



まとめ

・「YouTuberに出来ること∋VTuberに出来ること」

・VTuberがYouTuberを超えることは「一芸」次第で十分有り得る

・輝夜月は化物



おわりに

はぁ〜〜〜〜書けた〜〜〜〜〜!!!

なんだか久しぶりにこんな長文書きました。

個人的に大事だと思っている点は

「VTuberにはVTuberの良さが、YouTuberにはYouTuberの良さがある」

っていうことです。

そもそもコンテンツの作りがぜんぜん違うので別物なのは当たり前なのですが、YouTubeという同じ土俵で競っている以上どうしても優劣が数字として表れてしまいます。

だからといって単純に再生数のみを見るのではなく、きちんと中身を見て魅力を確認していきたいですね。

VTuber界隈がYouTuber界隈に負けないくらいの盛り上がりを2018年で魅せることを期待しつつ、今回はここらへんで筆(キーボード?)を置かせて頂きます。それではっ!